訪問看護、指定訪問看護、訪問看護事業所、訪問看護ステーション。
どれも訪問看護に関係することばですが、そのちがいは知っていますか?
私は転職した当初、そのちがいについて詳しくは知りませんでした。
こんな感じに思っていました。
「わからないし、ややこしいから、ことばのちがいなんてどっちでもいいよ」って思っている方、いらっしゃいませんか?
転職した当初の私もそうでした。
大丈夫です。
このページを読むと、ことばのちがいがわかり、頭の中が少し整理できると思います。
【このページでわかること】
それでは、具体的に紹介していきますね。
訪問看護事業所についてもっと詳しい内容を知りたい方は、「訪問看護事業所の種類」のページも合わせてどうぞ。
訪問看護は、おそらくみなさんが一番聞いている身近なことばでしょう。
訪問看護とは、看護師などが利用者の自宅に訪問して行う看護(療養上の世話や診療の補助)です。
病気や障がいを持ちながらも、利用者や家族が住み慣れた地域と自宅で安心して生活できるように、さまざまな職種と連携し、その人らしい療養生活が続くようにサポートします。
イメージしている通りの説明ですね。
訪問看護と似ていることばに、指定訪問看護ということばがあります。
指定訪問看護とは、介護保険法と健康保険法に基づく訪問看護のことをいいます。
法律に基づくと聞くと、とたんにややこしく感じてしまうのは私だけじゃないはずです。
嚙み砕いて説明していきますね。
ほとんどの訪問看護サービスは、介護保険と医療保険を利用しています。
この介護保険と医療保険を利用して行う訪問看護は、「指定」を受ける必要があります。
介護保険法(介護保険)に基づいて指定された訪問看護事業所のことを、指定居宅サービス事業所・指定介護予防サービス事業所と呼びます。
健康保険法(医療保険)に基づいて指定された訪問看護事業所のことを、指定訪問看護事業所と呼びます。
つまり、指定訪問看護は法律を根拠にしている訪問看護のことをいいます。
ほとんどの訪問看護は介護保険と医療保険を利用する指定訪問看護なので、意味合いとしては、訪問看護=指定訪問看護になりますね。
訪問看護事業所は、訪問看護を提供する施設のことをいい、3種類あります。
ほとんどの訪問看護事業所は、指定を受けて介護保険と医療保険を利用し、サービスを提供しています。
訪問看護ステーションと病院・診療所が、これに当てはまります。
しかし、絶対に指定なければ訪問看護事業所を開設できないというわけではありません。
つまり、指定を受けていない訪問看護事業所もあります。
指定を受けていない訪問看護事業所は、一般的に保険適用外の訪問看護ステーションとよばれています。
いかがでしたか?
今回は、似ていることばである訪問看護、指定訪問看護、訪問看護事業所、訪問看護ステーションのちがいについて紹介しました。
頭の中が少しすっきりしていたら嬉しいです。
【訪問看護の似ていることばのまとめ】
訪問看護事業所についてもっと詳しい内容を知りたい方は、「訪問看護事業所の種類」のページも合わせてどうぞ。