加藤クリニックは、埼玉県さいたま市浦和区前地にある産婦人科のクリニックです。
分娩は一生のうちに何度も経験するものではありません。
そのため、どの病院やクリニックがいいのかを1人で判断することが難しく、友人の口コミやホームページなどの情報で判断する必要があります。
妊婦健診では○○クリニックに通院していたけど、里帰り出産などの理由で出産は別のクリニックを探すケースなどもあるでしょう。
このページでは、ひとつの口コミとして参考になればと思い、私が経験した加藤クリニックでの出産について紹介していきます。
なお、コロナ禍の妊婦さんが利用できる有給の休暇制度についての記事も書いているので、よろしければこちらのページもご参考ください。
この情報は2020年8月のものです(旧建物)。
クリニックでの出産を希望する場合は、妊娠12週までに出産(分娩)予約申込書の記入と提出が必要です。
合わせて産科医療補償制度の登録証の記入も行います。
私の場合、12週までにクリニックでの出産希望のことは口頭で伝えていましたが、申込書の記入が必要と知って提出したのが16週くらいでした。
私は受けていなかったのですが、分娩の進み方などの細かい指導は、臨月の時に外来で指導があるようです。
ただ破水や出血がある場合は、すぐに連絡するようにと何度も指導がありました。
ここからは、実際の時間と共にお伝えします。
初産でしたが、自分でも驚くほど超スピード出産でした。
出産前日の朝、おしるしがあったのですが、それ以外の徴候はなく普段通りに過ごしました。
予定日の2日前だからそろそろかなと思いながら、布団に入りました。
布団に入ってまもなく、不規則な間隔の痛みがきて、いよいよ陣痛がきたと思い、夫に報告しました。
陣痛が10分前後で、やや不規則の間隔にきているとき、クリニックに電話すると自宅待機の指示がありました(1回目の電話)。
陣痛が10分間隔になって再度電話すると、クリニックに来るよう指示がありました(2回目の電話)。
玄関に準備していた入院セットを持って、夫と共に、車でクリニックに向かいました。
夜中で外来が閉まっているので、インターフォンで名前などを伝え、スタッフ(助産師・看護師)が来るのを待ちました。
そして、玄関で夫と分かれて、スタッフに付き添われて分娩台に向かいました。
分娩台や病室は2階にあり、エレベーターがなかったので、陣痛の中、2階まで階段を利用することが大変でした(新建物ではエレベーターがあるようです)。
分娩台では、陣痛の間隔や子宮口の開きの確認がありました。
分娩の進み具合によって、分娩台または病室での待機になります。
私の場合、内診で子宮口が5㎝程開いていたので、このまま入院、分娩台での待機になりました。
子宮口の開きなど内診結果によっては、入院にならない可能性もあるので、ここまで夫は車で待機の指示がありました。
このまま入院になったことを夫に連絡して、夫は帰宅しました。
なので、付き添いの方は20~30分程、クリニックの外で待機する必要があるみたいです。
分娩台では、出産の準備として、着替え、点滴や心電図モニターの装着、書類の記入を行いました。
入院セットはこのとき受け取りました。
スタッフは、助産師1人と看護師1人(または助産師2人かもしれない)での対応でした。
3時10分、夫にすべての準備を終えた報告(このとき子宮口8㎝)をして、スマホは荷物置き場に置いてもらいました。
陣痛のあいま、分娩台の上で、まずパジャマと産褥ショーツに着替えました。
私は、マキシ丈ワンピースからの着替えで、たくし上げるのに苦労したので、個人的には上下セパレートタイプがおすすめです。
このとき、スタッフが産褥ショーツに産褥パッドをつけてくれたのですが、小さいタイプ1枚のみだったので、出産時にすぐ汚れてしまったのが残念でした。
点滴は、利き手でないほうの腕で血管確保を行いました。
分娩中の出血など、万が一の時に備えて点滴は必要です。
胎児、母体にそれぞれ心電図モニターを装着し、状態の観察を行います。
着替えた後、入院診療計画書の説明を受け、記入しました。
この計画書とは別に、既往歴や基礎疾患など、妊婦健診時に伝えている情報を書く用紙が渡され記入しました。
カルテに載っているはずの情報を陣痛のあいまに書くのは、正直しんどかったです。
出産準備の段階では、医師は分娩室にいませんでしたが、スタッフが適宜医師に状況報告していました。
陣痛の間隔がどんどん短くなり、子宮口が全開になると、医師も加わり、いざ出産です。
生まれました!
生まれたあとも、いろいろあります。
出産後、少し顔をみてから赤ちゃんの診察です。
赤ちゃんの診察は、分娩台の隣で行われるので、その様子をみることができました。
診察が終わってから、初めての抱っこです。かわいい!
胎盤が出てきた後は、会陰縫合です。
会陰部は皮膚がうすいので、縫う前の局所麻酔の注射も痛いです。
縫合中も痛かったので、追加で麻酔をしてもらいました。
追加麻酔後も完全に縫合の痛みがなくなるわけではないですが、医師がいろいろ話しかけてくれたので、気を紛らわせることができました。
私の場合、会陰切開をする前に赤ちゃんが出てきたので、傷は少し大きめでした。
縫合後、30分程分娩台で横になったまま赤ちゃんを抱っこして過ごし、スタッフに記念写真を撮ってもらいました。
4時45分、夫にテレビ電話で報告しました。
最後に導尿(尿道にカテーテルを入れて膀胱にたまった尿を排泄する処置)をしてもらいました。
導尿は、前回の排尿時間からどれくらい経過しているかどうかで、処置をするしないの判断があるようです。
私の場合、出産前の最終排尿が1時で、出産が4時頃だったので、導尿する判断になりました。
出産後のすべての処置が終了したら、1時間程分娩台で仮眠をとりました。
6時過ぎ、スタッフに付き添ってもらいながら、歩いて病室に移りました。
分娩室で母乳はあげる、乳首を加えさせることはありませんでした。
赤ちゃんとは、分娩室で分かれて翌日まで新生児室で預かりです。
そのため、赤ちゃんが最初に口をするは、ミルクになります。
出産時も、さまざまなコロナ対策が行われていました。
立ち合い出産は中止、付き添いもできませんでした。
夫が立ち入りできるのは玄関までだったので、赤ちゃんと初めて対面できたのは、退院日でした。
分娩台のおなかのあたりに、天井からビニールが垂れ下がっていたので、赤ちゃんが出てきた瞬間もビニールでぼやけてしまっていました。
一番辛かったのは、分娩時のマスク着用です。
陣痛の痛みやうまく呼吸ができなくなることで、マスクがずれたり、はずれたりして、その都度マスクを直されました。
何度もマスクを直されましたが、最終的には酸素マスクへ変更され、少し呼吸が楽になりました。
今回は、私が経験した加藤クリニックでの出産(分娩)について紹介しました。
少しでも多くの方の参考になれば嬉しいです。
なお、この情報は2020年8月の情報なので、一部追加や変更がある可能性がありますので、あらかじめご了承ください。