加藤クリニックは、埼玉県さいたま市浦和区前地にある産婦人科のクリニックです。
産婦人科では、妊婦健診をはじめ、婦人科系の病気、生理不順、不妊治療など、さまざまな診療を行っています。
○○病院がいい、△△クリニックがいいなど、診療内容によってそれぞれ特徴があるでしょう。
しかし、通院したことがなければ、どの病院やクリニックがいいのかを1人で判断することが難しく、口コミやホームページなどの情報で判断する必要があります。
私自身、妊婦健診で通院するクリニックを探すとき、わからないことがたくさんあり、悩みました。
同じように悩んでおられる方の参考になればと思い、ひとつの口コミとして、私が経験した加藤クリニックでの妊婦健診について紹介していきます。
なお、コロナ禍の妊婦さんが利用できる有給の休暇制度についての記事も書いているので、よろしければこちらのページもご参考ください。
この情報は2020年8月のものです(旧建物)。
引っ越してきて間もないこともあり、私は妊婦健診で受診するまで、どこに産婦人科のクリニックがあるのかすら知りませんでした。
そのため、妊婦健診で受診するクリニックを一から探す必要がありました。
なお、リスクの高い分娩を取り扱う病院は、必要があればクリニックから紹介してくれるだろうと思い、最初の選択肢にはありませんでした。
以下の4つが、私が加藤クリニックを選んだ理由になります。
まず、グーグルマップを使用して自宅から近いクリニックを探しました。
妊娠初期や中期の受診間隔は約1か月ですが、後期になると2週間・1週間と受診間隔が短くなります。
いくら名医がいて人気のあるクリニックでも、毎週片道1時間2時間かけて受診するのは大変なので、自宅を軸に近いクリニックを探しました。
また、電車やバスといった車以外の交通手段で受診できることも条件に挙げました。
産婦人科のクリニックは、場所によっては入院施設を持たない、つまり外来で妊婦健診のみを扱うクリニックがあります。
私は里帰り出産をする予定はなかったので、分娩・入院ができるクリニックを探しました。
クリニックだけでなく飲食店などでもそうですが、知らない・行ったことのない場所の情報を得るための手段としてホームページはとても重要です。
また、実際に利用したことのある人の口コミも確認しました。
マイナスの口コミ情報も大切ですが、自分自身が経験していないことを鵜吞みにしすぎるのも怖いので、参考程度にとどめるようにしました。
具合が悪いときに受診する場合と違い、妊婦健診は定期的に約10か月間受診することになります。
受診予約やキャンセル・変更をするために、毎回電話するのは非効率で面倒なので、空いている時間にインターネットで予約ができるクリニックを探しました。
加藤クリニックは、ドクターキューブという予約システムを取り入れており、初診からインターネット予約ができました。
なお、1度に複数の同じ診察内容の予約を取ることはできません。
受診日の診察が終わってから、次回の予約(1か月先まで)を取ることができます。
加藤クリニックの妊婦健診で気になるところをいくつか挙げてみました。
デメリットは、待ち時間が長いということでしょうか。
加藤クリニックは、主治医のように最初から最後まで1人の医師による診察ではないようです。
複数の医師が在籍しており、曜日担当制になっています。
曜日によっては、女性医師の診察もあります。
同じ医師による診察を希望する場合は、同じ曜日・同じ午前午後の時間帯に予約を取る必要があります。
妊娠後期では受診間隔が短くなるにつれ、希望通りの予約を取ることが難しくなります。
同じ医師にずっと診察してもらっても、分娩時には違う医師になることもあります。
つまり、初めて会う医師に分娩を担当してもらうという状況が起こる可能性があるのです。
私はその状況になることが不安だったので、時間の融通がきく産休後の妊娠後期では、いろんな曜日に受診し、いろんな医師に診察してもらいました。
どの医師も親切で丁寧な対応で、忙しい中でも質問にしっかり答えてくださったので、安心して妊婦生活を送ることができました。
加藤クリニックは、月~土曜まで診察していますが、金曜日のみ小児科医師の診察もあります。
待合室には、小さいですが子どもが遊べるスペースもあります。
金曜日は、1か月後健診の赤ちゃんと一緒に産後健診の受診ができるので、他の曜日と比べて混雑し、待ち時間が長くなる傾向があります。
妊婦健診のみの場合で調整できるのであれば、金曜日以外の平日に受診することをおすすめします。
次の受診が予定日近くになるときは、加藤クリニックで予約を取ってくれます。
私の場合、希望の時間枠は特に伝えていなかったのですが、出産予定日の9時枠で予約を取ってもらいました。
加藤クリニックには、無料Wi-Fiがあります。
待合室にWi-Fiの案内とパスワードの表記があるので、自由に使うことができるようになっています。
加藤クリニックでは、4D超音波診断(エコー)を使用しています。
妊婦健診の時に、USBメモリを持参すればエコー映像を転送・保存してくれます(希望者のみ)。
なお、検査機器との相性が良いUSBが推奨されており、推奨されたUSB以外はエコー映像を転送できない可能性があるとのことです。
妊娠の経過が順調であっても、マイナートラブルが出てくることもあります。
必要に応じて薬が処方されますが、加藤クリニックは院内処方になっています。
院内処方なので、会計時に診察代と薬代が合算されて請求されます。
薬は受付スタッフから渡され、薬の説明は「薬剤名、処方日数と飲み方」の簡単なものです。
薬剤情報の紙は発行されず、おくすり手帳の提示もありません。
会計時に薬について確認したい場合は、受付スタッフから看護師・医師に確認となるので、会計が終わった後に少し待つ必要があります。
浦和区に産婦人科が少ない、加藤クリニックが駅から近くて通院しやすいなどの理由もあり、予約を取っていても、待ち時間は長いです。
私の経験上絶対とは言えませんが、待ち時間を少しでも短くするには、午前・午後の早い枠での予約がおすすめです。
インターネットでの事前予約がベースですが、当日に受診したい時は当日予約ができます。
当日予約は、決められた時間内にインターネットから予約ナンバーを取得します。
予約ナンバーの取得は先着順になっており、事前予約の人のあいまで診察になるので、さらに待ち時間は長くなります。
どちらにしても、受付スタッフに一言伝えると外出(中抜け)できるようになっています。
妊婦健診では、妊娠中の生活や注意点、分娩の進み方など、助産師や看護師からの指導を受けます。
それぞれの妊娠時期(初期・中期・後期・臨月)によって、リスクや気をつける点が違います。
私がゆっくり受けた指導内容は、妊娠中期のおっぱいマッサージのみでした。
高血圧や体重増加がみられなかったのもあるのか、普段の生活についての指導は、適度な運動やバランスのよい食事をすすめられた程度でした。
分娩の進み方についての指導は受けていなかったのですが、産後健診時に隣のカーテン越しから聞こえてきました。
今の時代、助産師からの指導に頼らなくても、インターネットや育児雑誌などで調べる、出産経験者に話を聞くなど、いろんな方法で知識を得ることができます。
そして、どの妊婦さんも、いくら経過が順調で赤ちゃんと会えることを楽しみにしていても、たくさん知識を得ても、出産に対して少なからず不安を抱いています。
指導は、知識を伝えるだけでなく、不安を軽くする役割を持っていると私は思います。
忙しい中でも、一人ひとりの妊婦さんとゆっくりと向き合って指導を行うことを大切にしてもらいたいですし、スタッフによって指導内容に差があるのはどうなのかなと感じます。
この時期に○○を指導するといったマニュアルなどを使って、どの妊婦さんも適切な時期に平等な指導が受けられたらいいなと思いました。
私は妊娠期間中に、新型コロナウイルスの流行・緊急事態宣言がありました。
そのため、途中から以下の対応へ追加・変更されました。
受診時には、マスクを着用し、手指消毒・体温測定を行います。
歩いて来た直後などは一時的に体温が高くなり、37度以上になる場合がありますが、しばらくしてから再検し36度台になればOKでした。
また、自宅での体温状況を記入した検温表の提出もありました。
検温表の持参を忘れた場合は、口頭で発熱の有無などを伝えればOKでした。
妊婦健診では、毎回体重測定を行います。
コロナ前は、助産師(または看護師)の診察室で測定していました。
コロナ後は、待合室に設置された体重計で診察前に測定し、診察時に口頭で伝える形へ変更になりました。
妊婦健診では、毎回子宮底測定を行います。
コロナ前は、仰臥位で測定していましたが、コロナ後は、体重の増え方でおおまか予測できるとの理由で、接触を避けるために子宮底測定は省略になりました。
妊婦健診は、パートナーや母親と一緒に診療を受けたりエコー画像をみたり、預けることが難しい上の子どもと一緒に来るなど、健診にはいろんな形があります。
コロナ後は、付き添いは原則お断りとなり、待合室は妊婦本人のみが順番待ちをする方法になりました。
付き添いの人や子ども連れの妊婦さんは、入り口付近で待っておられました。
車で来院した人は、車の中で待つように案内がありました。
今回は、私が経験した加藤クリニックでの妊婦健診について紹介しました。
少しでも多くの方の参考になれば嬉しいです。
なお、この情報は2020年8月の情報なので、一部追加や変更がある可能性がありますので、あらかじめご了承ください。