訪問看護ステーションでは、だいたい1人あたり1日3~6件の訪問を行っています。
「訪問看護師はどんな1日を送っているんだろう?」
「記録や連絡はいつしているんだろう?」
こんな疑問を持っている方、いませんか?
大丈夫です。
訪問看護ステーションに転職する前、私も同じ疑問を持っていましたが、なんとかなります。
【このページでわかること】
それでは、順番に紹介していきますね。
「1件の訪問看護はこんな感じ」のページも合わせてどうぞ。
訪問看護師にとって一番大切なことは、自分の体調を整えることです。
体調が悪いときは、無理せず早めに上司に相談し、訪問しない選択をすることも大切です。
【体調が悪いときに訪問するとどうなる?】
体調が悪いときに無理して訪問すると、いいことは起こらないので、休みをもらってしっかり身体を休めましょう。
訪問看護師の1日のタイムスケジュールは、こんな感じです。
1件の訪問看護は、「準備→移動→ケアの準備→実際のケア→後片付けと記録→指導や心配ごとの確認→次回訪問日の確認」という段取りで行います。
1日だいたい3~6件訪問するので、3~6回この繰り返しをすることになります。
まず、その日に訪問する利用者の情報収集をします。
そして、訪問バッグの中を確認し、利用者のケアに必要なものを準備します。
【情報収集のポイント】
特に、臨時で点滴指示があるときは要注意です。
投与経路や投与時間などの点滴内容がわかりにくい、指示書に記載がない場合は、憶測で判断してはいけません。
必ず主治医に確認し、訪問前に新しい指示書を発行してもらい、口頭だけでなく紙面でも確認できるようにします。
ステーションによっては、朝と夕にカンファレンスを行っています。
カンファレンスでは、重要なポイントにしぼって話し合い、スタッフ全体で情報共有をします。
短時間でポイントをしぼって話す必要があるので、優先順位をつけて必要な情報をピックアップする力がつきます。
スタッフ全体で、当日訪問した利用者の情報共有をします。
状態があまりよくないと、緊急電話(オンコール)がかかってくる可能性があります。
オンコール当番のスタッフが、スムーズに対応できるよう、ポイントをしぼって具体的に報告します。
午前中の訪問を終えると、ステーションに戻って昼休憩を取ります。
訪問で気になることがあれば、休憩中に先輩スタッフたちに相談します。
自然と利用者さんの話になっていることが多いので、その会話の中からヒントを得ることもあります。
昼の休憩時間は、ステーションに戻らなくてもいい。という決まりがあるところもあります。
「午前中の訪問が終わったらそのまま外出、外出先から午後の訪問に向かう」
自由な選択ができるのも、訪問看護師ならではの働き方かもしれません。
訪問がすべて終わると、ステーションに戻ります。
「訪問が終わったら仕事は終わり」ではないので、いくつかやることがあります。
私が行っている順番で紹介していきますね。
特に、関係機関との情報共有は重要です。
電話してもすぐにつながるわけではありません。
主治医の指示で点滴注射が始まるケースだと、訪問看護師が緊急で点滴をしに行くかもしれません。
予定外の訪問にもすぐ対応できるように、関係機関との情報共有は、早めにすませます。
訪問看護は、利用者の自宅に訪問してケアを行うので、トイレに行きたくなったらすぐに行ける状況ではありません。
他の職場よりトイレに行けるタイミングが限られているので、トイレ3か条を頭に入れておきましょう。
【訪問看護師のトイレ3か条+1】
いかがでしたか?
今回は、訪問看護師の1日について紹介しました。
「こんなことやっているんだな」って、なんとなくイメージできたでしょうか。
訪問看護師は1人で訪問してケアをすることがほとんどです。
「大変そうだな」
「私にはできないだろうな」と思っている方、大丈夫です。
自分自身で判断が難しいときは、管理者や先輩スタッフに相談できます。
1人で全部抱え込まなくても大丈夫です。
【訪問看護師の1日まとめ】