訪問看護の開始と終了の場面には、いろんなケースがあります。
また、状況によっては、訪問看護の依頼を断る場面もあります。
【このページでわかること】
ステーションによって規定が違うので、必ずしもすべてのケースがすべてのステーションに当てはまるわけではありません。
あくまでも参考程度にとどめていただければと思います。
なお、「訪問看護を開始する」のページでは、開始の場面を詳しく紹介しているので、よければご参照ください。
それでは、具体的に紹介していきますね。
訪問看護が開始されるケースは、主に2つあります。
主治医やケアマネジャーから依頼されて始まるケースは、主に病気や症状の悪化が背景にあります。
【具体例】
このケースは、訪問看護の介入が必要不可欠という場合が多いです。
利用者や家族が希望して始まるケースも時々あります。
利用者や家族自ら、訪問看護ステーションに相談に来て、困りごとなどを伝えます。
【具体例】
相談内容によっては、訪問看護以外のサービスが適切なこともあります。
訪問看護が必要な場合でもそうでない場合でも、管理者は、介護支援事業所や地域包括支援センターへ連絡し、相談内容の情報共有を行います。
相談内容の情報共有を行う場合、あらかじめ相談者の同意を得る必要があります。
訪問看護が必要でない場合でも、相談者が適切なサービスを受けられるように調整する役割をもっています。
訪問看護の開始があれば終了もあります。
訪問看護が終了されるケースは、主に2つあります。
前向きな理由で終了するケースは、移行や卒業です。
【具体例】
ADLがアップしたり、医療処置などの手技獲得ができるようになるなど、訪問看護が介入して目標達成(=卒業)できたケースです。
なお、このような通所への移行や卒業の場合は、すぐに終了とするのではなく、訪問回数や時間を少しずつ減らしながら、慎重にタイミングを考える必要があります。
また、訪問看護師が移行や卒業できると判断しても、利用者や家族はまだ難しいと思うこともあります。
その場合は、無理に移行や卒業をすすめたり提案するのではなく、利用者や家族に不安な部分を確認し、気持ちに寄り添ってサービスを継続します。
それ以外の理由で終了するケースは、利用者が理由の場合とそうでない場合とがあります。
【利用者が理由の具体例】
【利用者が理由でない具体例】
訪問看護ステーションの閉鎖の場合は、利用者に理由を説明し同意を得て、サービスを引き継ぐ事業所を探し、引き継ぎを行います。
相性が悪い・拒否がある場合は、なぜそのような事態になってしまったのかを事業所全体で振り返り、同じようなケースが起こらないように次回につなげていく必要があります。
訪問看護の依頼を受けても、内容によっては訪問を断るケースもあります。
管理者は、依頼内容を確認して訪問が難しいと判断した場合、依頼相手に断る理由を丁寧に伝えて対応します。
そうすることで、依頼相手と良好な関係を築きやすく、次の機会に訪問看護の依頼を受けることにつながります。
訪問看護の依頼を断るケースには、主に2つあります。
物理的に困難なケースは、訪問する地域や地理的な問題があります。
【具体例】
ステーションの管理的に難しいケースは、依頼内容やスタッフに関係します。
【具体例】
いかがでしたか。
訪問看護の開始のケース、終了のケース、依頼を断るケースには、いろんな場面があることがなんとなくイメージできたでしょうか。
もちろん、このケース以外にも、いろんなケースがあると思います。
ステーションによって規定が違うので、必ずしもすべてのケースがすべてのステーションに当てはまるわけではないので、参考程度にしていただければと思います。
【訪問看護の開始・終了・断るケースまとめ】