加藤クリニックは、埼玉県さいたま市浦和区前地にある産婦人科のクリニックです。
妊娠や出産は一生のうちに何度も経験するものではありません。
そのため、どの病院やクリニックがいいのかを1人で判断することが難しく、友人の口コミやホームページなどの情報で判断する必要があります。
妊婦健診では○○クリニックに通院していたけど、里帰り出産などの理由で分娩は別のクリニックを探すケースなどもあるでしょう。
このページでは、ひとつの口コミとして参考になればと思い、私が経験した加藤クリニックでの入院費用について紹介していきます。
なお、コロナ禍の妊婦さんが利用できる有給の休暇制度についての記事も書いているので、よろしければこちらのページもご参考ください。
この情報は2020年8月のものです(旧建物)。
入院費用
私は土曜日の深夜、自然分娩にて出産しました。
こちらで紹介する入院費用は、私が経験した費用になるので、必ずしもこの通りでない可能性があり、あくまでも参考程度にとどめてください。
部屋のタイプの希望があれば、入院前に伝えることはできますが、部屋が空いていれば優先的に入れるとのことです。
- 2人部屋:490,000円
- 個室:540,000円
- 特別室:590,000円(バス・トイレ・キッチン付き)
この費用には、産科医療補償制度の掛金も含まれています。
手付金や予約金などは必要なく、夜間や休日料金も設定していないとのことでした。
帝王切開などの異常分娩の場合は、一部健康保険の取り扱いになります。
新建物は、すべて個室(トイレ付き)になるので、おそらく540,000円以上になるのではと思います(あくまでも予想です)。
- スタンダードルーム
- プレミアルーム:シャワー付き
- ファミリースイート:和室タイプ、洋室タイプ、シャワー付きで家族も宿泊可能
入院費用の内訳
「出産育児一時金 明細書」の内訳を紹介します(直接支払制度利用)。
- 入院料:2,4000円
- 室料差額:0円(2人部屋使用)
- 分娩介助料(36,9000円)
- 新生児管理保育料:15,000円
- 検査・薬剤料:0円
- 処置・手当料:0円
- 産科医療補償制度:16,000円
- その他:5,410円
- 一部負担金等:60,590円
妊婦合計負担額490,000円、代理受取額420,000円
差額70,000円を追加支払いしました。
産科医療補償制度
入院費用に含まれる産科医療補償制度とは、「分娩に関連して発症した重度脳性まひの子どもと家族の経済的負担を補償する制度」です。
この制度の対象は、制度に加入している分娩機関で生まれた赤ちゃんになります。
加藤クリニックでは、分娩予約と一緒に産科補償制度の説明・登録証の発行を行っていました。
補償申請期間は、満1歳の誕生日から満5歳の誕生日までなので、出産後5年間は登録証の保管が必要です。
補償対象になった場合は、総額3,000万円が支払われます。
追加の費用
あらかじめ提示されている上記の入院費用とは別に、臍処置セットと新生児聴覚検査の自費分が必要でした。
臍処置セット
臍処置セットは、主に赤ちゃんの臍を消毒するものです。
入院中に病棟窓口で購入するよう案内がありました(現金払いのみ1,000円)。
処置セットには、プラスチックケースに、チャック袋に入った綿棒(10本程)、消毒液2つ、乾燥剤1つが入っていました。
- 消毒液:さわやかクリーン(エタノール)
- 乾燥剤(散剤で白色の粉末):マミーサラットA(酸化亜鉛)
沐浴指導のときに使用方法について説明がありました。
この臍処置セットは、公式ホームページでの購入ができますが、クリニックで購入内容とは一部違います。
新生児聴覚検査
新生児聴覚検査は、耳の聞こえやすさの検査です。
私が住んでいるさいたま市では、2020年7月以降に生まれた赤ちゃんを対象に助成が始まりました。
- 自動ABR(自動聴性脳幹反応検査): 助成上限額 5,000円
- OAE(耳音響反射検査):助成上限額 1,500円
この検査は任意の検査なので、検査を受ける受けない、どちらの検査を受けるのかを選択することができます。
検査を受ける場合は、入院中に希望を伝え助成用紙を提出します。
検査費用全額が助成されるわけではないので、自費分の支払いが必要になります。
私は、自動ABRを選択し、入院4日目(生後3日目)に検査を受けました。
加藤クリニックの自動ABRは、8,800円でした。
さいたま市在住の場合は、助成を受けることができるので自己負担額は3,800円です。
さいたま市在住でも里帰り出産などでさいたま市の医療機関で助成券を使用できず、費用を全額自己負担した場合は、償還払い制度の対象になります。
償還払い制度では、申請書と必要書類の提出によって、助成を受けることができます。
支払った入院費用の合計は73,800円
入院費用は、外来窓口で退院日に精算します。
ただし休日退院の場合は、前日に精算となっています。
出産育児一時金の直接支払い制度を利用し、私が窓口で支払った入院費用の合計は、73,800円でした。
- 2人部屋:490,000万円(490,000円ー420,000円)→70,000円
- 自動ABR: 8,800円(8,800円ー助成5,000円)→3,800円
出産育児一時金の直接支払い制度
どの医療機関や助産院(以下医療機関等)でも共通することですが、入院費用の支払い額は、出産育児一時金(420,000円)の直接支払い制度を利用するかしないかで変わります。
直接支払い制度とは、健康保険組合が直接出産した医療機関等へ出産育児一時金を支払う制度です。
この制度を利用することによって、医療機関等の窓口で支払う費用が出産育児一時金の420,000円を超える金額のみになるので、高額の入院費用を準備する必要がありません。
私は、入院費用が420,000円を超えること、カード払いができない(現金払いのみ)ことを踏まえて、直接支払い制度を利用して差額分を支払いました。
直接支払い制度を利用する場合は、妊婦健診時にクリニックから説明を受けて書類の記入が必要です。
直接支払い制度を利用しない場合は、自分で健康保険組合に出産育児一時金を申請します。
申請の手続きには、指定の申請書と書類の添付が必要になります。
420,000円を超えない、超えてもカード払いができる(ポイントが付く)などの場合は、申請の手続きが面倒でも直接支払い制度を利用しない選択もあるかなと思います。
まとめ
今回は、私が経験した加藤クリニックでの入院費用について紹介しました。
少しでも多くの方の参考になれば嬉しいです。
なお、この情報は2020年8月の情報なので、一部追加や変更がある可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
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